前回、軍港めぐりで長浦港までの報告をしましたが、今回はいよいよ本港の護衛艦からの歓迎の様子とカレーランチの報告したいと思います。
ちなみに軍港めぐりのコースは下図のようになっています。約45分の航路を台本なしで、その日の艦艇の停泊状況にあわせて案内人のみなさんが面白おかしく、そしてわかりやすく説明してくれるので、初めての方でも十分楽しめます。しかも毎回、港にいる艦艇や係留場所が違うので、何度乗っても新たな発見があり、まさに横須賀ならではのクルーズだと思います。

横須賀軍港めぐりパンフレットより
海自マニアの中には、「午前と午後では見える風景が違う」と、1日に2回乗船する方も少なくないそうです。地元にいるとピンとこないかもしれませんが、全国各地から遠路はるばる軍港を見に来たファンにとっては、それほど貴重なクルーズなんですね。

本題に戻ります。本港へ戻ってきて最初に出迎えてくれたのは、多用途支援艦「えんしゅう」。さらになんと、先ほど沖合で見た特務艇「はしだて」がちょうど入港中でした。これは超ラッキー!


「はしだて」は下半分が護衛艦と同じグレーで、上半分が白。これは有事の際、白い部分に赤十字をつけて「病院船」として活動することを想定しているからだそうです。
国内外の賓客を招いての式典や、海上自衛隊を訪問した諸外国の将校団との会議・会食、マスコミやメディア関係者との懇親会などを行う「迎賓艇」として知られている「はしだて」にこのような役割があるなんて、さすが海上自衛隊。

はしだての乗員も、はまにゃんに気付いて(?)手を振ってくれています。

お次は、今年の3月に就役したばかりの護衛艦「くまの」。ステルス性を重視した独特の外観も横須賀ではだいぶ見慣れてきましたが、最新鋭ということから、まだまだ多くの注目を集めている艦です。
そして「くまの」のもう一つの人気の秘密は、「こくまの」。

あ、いました!

「こくまの」とは、「くまの」の乗員さん手作りの「くまの」のぬいぐるみです。軍港めぐりのクルーズ船が通るたび、ほぼ毎回艦艇のどこからか、この「こくまの」片手に手を振ってくれる乗員さん、いつもありがとうございます!

この日は右から「くまの」「ときわ」「てるづき」と並んでいました。「くまの」の艦首ではさきほどのお二人が手を振ってくれています。

補給艦「ときわ」の艦首からも帽振れが!

蛍光グリーンの旗に描かれているのは白鳥のイラストと「TOKIWA」という文字。艦名の「ときわ」が、山口県宇部市の白鳥で名高い、風光明媚な常磐湖に由来していることから白鳥の旗なのでしょうか?

護衛艦「てるづき」からは派手なパフォーマンスが。頭にかぶっているのは、「ミニてるづき」?

「てるづき」の旗は洋上でも目立ちそうですね!

つづいて「やまぎり」「おおなみ」「あまぎり」。艦首で大勢の乗員さん達が手を振ってくれているのが見えます。

絵に描いたような

「やまぎり」の帽振れ。整然とした帽振れに思わず背筋が伸びる思いです。

つづく護衛艦「おおなみ」からは、

元気なお手振りありがとうございます!

つづいて「あまぎり」。




「あまぎり」は3種類の旗を出して帽振れをしてくれました。家族といえどもあまり見る機会がなので嬉しいですね!

最後は、逸見に横づけになっていた護衛艦「もがみ」。

もがみに「こもがみ」はいませんが、大勢の乗員の方たちが帽振れをしてくれました。ありがとうございます!
あっという間の45分間のクルーズが終了し、いよいよ船着き場に到着です。当日まで、横須賀に入港する艦艇を数えては、「当日の天気は大丈夫かな」「みんな金曜に出港したりしないよね」等、担当者もドキドキでしたが、おかげさまで楽しいひとときを満喫できて本当によかったです。

「はまにゃん、ありがとう」

常陸してからも、はまにゃん大人気。
(みんにゃ、海上自衛隊をよろしくにゃ)
(大きくなったら海上自衛隊に入ってにゃ)
(神奈川地本のツイッターをフォローしてにゃ)
※はまにゃん心の声
そしていよいよ本日のランチ処、「横須賀海軍カレー本舗」へ。

満艦飾!

なんと有働3佐もご一緒してくださることに。

スカレー君「いらっしゃいませ~」

軍港めぐりにひきつづき、カレー本舗も実ははじめてという人もちらほら。

カレーはバイキング方式。この日は4種類のカレーがあり、どのカレーにするかかなり悩みました。お腹がいっぱいでコンプリートはできなかったけれど、どれも美味しかったです!。盛り付け方に性格が出ていますね?!
ランチ中、横須賀教育隊に入隊中のお子さんが今回のツアーに参加しているお母さんから荷物を受け取るため顔を出してくれたり、他の保護者交えて「教育隊あるある」話を伺ったり、保護者同士の会話も盛り上がりました。

艦艇生活が長かったという横須賀地域事務所の有働所長からも、いろいろ楽しいお話を伺うことができました。また、多くの子ども達の入隊をサポートした経験から、親へのアドバイスはありますか?とお聞きしたところ、以下の答えをいただきました。
「入隊してすぐは目の前のことをやるのに精一杯で、ホームシックにかかる暇すらありません。少し生活に余裕ができて、ホームシックにかかるのは1カ月たったあたりでしょうか。そういう時にご家族にサポートしていただけるとありがたいですね」
1カ月たった頃というのは、ちょうとゴールデンウィーク休暇の頃。実家への帰省を前に、電話をかける子も増えてくるようです。声を聞いて安心できるのは、親も子も同じなんですね。
話は尽きませんが、お腹も心も満たされ、そろそろ解散です。(なんと、制服姿の有働所長と一緒だったので、自衛隊割引価格の1500円でランチを満喫することができました!)
楽しい1日に、参加者からは「軍港めぐりも、カレーバイキングもはじめてだったけど、最高に楽しかった!」「年に1度やってほしい」という感想をいただきました。
有働所長、横須賀地域事務所のみなさん、そしてはまにゃん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

「楽しかったねー!」
※乗員のみなさんの写真撮影、及び掲載許可はいただいています。